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最終更新日:2009/09/03 01:25:49

パルスジェットエンジン製作記(試作モデル)

PulseJet
皆さんはパルスジェットエンジンを言うものをご存知でしょうか?
これは一定間隔でパルス音を出しながら燃焼し、推力を得るエンジンです。
音は非常にうるさいですが、構造がとても単純なため頑張れば作れます(笑。

とうことで、その中でも一番単純な構造の「バルブレスパルスジェットエンジン」を製作します。
これからは一家に一台、ジェットエンジン自作の時代ですよ(笑。


2007年、2月3日

ガスバーナーを改造して燃料として使おうと思っていたのですが、流量がハンパないらしいです。
よって、LPガスボンベが必要になるとのこと。

とりあえず、ホームセンターで安売りしていた8000円ほどの溶接機買って来ました。
試しに適当な板を溶接してみるとムズイムズイ。
100V溶接機なんぞこんなものなのです(笑。


2007年、2月10日

高校受験3日前ですがw

エンジン本体を作るときには単管(足場パイプ)を使うといいとアドバイスいただきました。
というのも規格化されているため、安い上に入手が容易だそうです。
ホームセンター見てこよう。

ここで、バルブレスパルスジェットエンジンの動作原理解説。
動作原理
最初に燃料を噴射。そして点火プラグでスパークさせます。
送風機で空気を送り込むと、燃料が一気に燃焼します。
燃焼後、エンジン内の気圧が変化し、周囲の空気が吸い込まれます。
これで燃料と空気が混合され、中に残った熱い空気で点火します。
以上の燃焼プロセスの繰り返しから独特のパルス音が生まれます。


2007年、2月11日

LPボンベ、単管
8kgのLPガスボンベを買いました!
あと、圧力調整器と点火プラグ。それに消火器と単管(足場パイプ)も。

ガスボンベは8000円でした。ガスは入っていないのでガス屋に持っていかなきゃ。
消火器の直径は12cm。4000円ぐらいでした。

なぜ消火器があるかというと、エンジンの燃焼室にするためです(笑。
この太さの金属製パイプを入手するのは容易ではないので、消火器のガワを使います。
足場パイプは直径48mmで1m/400円でした。安い安い。

点火プラグのネジは独自規格のようで普通のネジよりもピッチが狭いです。
一応、合いそうなタップ(M10/1.0mm)買ってきたんで色々試してみます。


2007年、2月12日

設計図書いてみた。
設計図
海外サイト参考にして、足場パイプ(48mm)仕様に換算してみました。
燃焼室は今回入手した消火器(φ120mm)じゃ小さいかもしれない。
まあ、なんとかなるでしょう。試すのみ!


2007年、2月14日

消火器加工。
剥離剤 つるつる
手元にあまっていた剥離剤を使って塗料をはがしていきます。
で、2時間もかけてディスクグラインダーで整えました。

土台は切り取り、上部のネジ山も削り取ってあります。
どうせ焼けてしまうので削らなくてもいいのですが(笑。
見た目ですよ、見た目。
本体についてた突起物(フックとか)は削り取って処理してあります。


2007年、2月17日

結構進みました。
各コンポーネント
写真にある3つのユニットを溶接すれば一通り完成になります。
あとは燃焼室へ点火プラグ、燃料ノズルを取り付けるだけで試運転が出来る状態となるでしょう。

180度のカーブを出すのに直線パイプを3つ切り出して曲げました。
切り口はすべて22.5度になっています。接合部分では22.5*2=45度となります。
接合部分は全部で4ヵ所あるため45*4=180度。これで180度カーブが出せることになります。


2007年、2月18日

とりあえず適当に完成です。
とりま完成!
点火プラグに関してはNGKのC7HAというプラグがネジ径10M,ピッチ1.0のタップにピッタリあいました。
9.0mmドリルで穴を開けた後にタップでネジを切り、プラグを差し込みます。

燃料ノズルはまだ取り付けずに、金属パイプを差し込んで仮止めしてあります。
これで燃焼実験をしてみようと思います。
さすがにカセットボンベではカロリー不足かと思われるので、LPガスでいきます(笑。

ガスのバルブを少し開けて(半回転ぐらい)内部をガスでいっぱいにします。
すると外にガスが出てくるのでそこに火をつけます。(今回は点火プラグを使いません)
中がガスで満たされているため、外に出て空気と混ざったときに燃えることが出来るようになるわけです。
この状態からブロワーで空気を送り込みます。
すると、内部に満たされているガスと空気が混ざり、一気に燃焼します。

ファイアー
この後に結構な爆音。
動画はこちら。
燃焼実験

これはヤバイです。
試運転させようものなら警察でも来るんじゃないかというほど轟音を撒き散らすと思われます
が、やるしかないでしょう(笑。


2007年、2月24日

燃料ノズルを適当に作ってみた。
M12ボルト 燃料ノズル
これM12のボルトです。グラインダーで短く切った後にボール盤で穴あけ。

で、φ13.0mmのところに金属パイプ(スチール:φ13.0mm)が刺さります。
そしてもう一方へガスホースを繋げます。ホースの内径は[φ10.0mm~11.0mm]ほどなんで頑張ればいけます(笑
本体にはナットを溶接したので自由に取り外し可能です。

ちなみにガス代は8kgボンベで1800円でした。


2007年、3月3日

ノズル部分をパイプと溶接して燃料ノズル作ってみた。
燃料ノズル エンジン取り付け
ガスが漏れないように丁寧に溶接しました。
本体にはネジで取り付けられますが、溶接時の熱で変形したためかスパナを使わないと回せません(笑。

実際にパルスジェットエンジンでテストしてみました。
炎! 炎!!!
数mもの炎がぁ!!
動画はここです。
燃焼実験2

いや、これはこれで火炎放射器みたいで面白いのだが、連続で動いてくれない。
点火プラグで点火させようにも何回かしか点火しない。
うまくガスと空気が混ざってないのか?とりあえず近いうちにノズルを改良してみます。


2007年、3月6日

掲示板でポカー氏にアドバイスいただきました。
どうもガスの消費が激しいため、圧力調整器(レギュレーター)が必要ないそうで。
直接つなげようにもボンベには逆ネジが切られていて繋げられません。
で、分解します。
レギュレーター 調整部分
分解してみたところ簡単な構造のようです。
ガス圧が上がると内部のゴムで出来ている膜のようなもの(写真:左)が膨らみます。
それに連動して白い部品(写真:右)が押され、ガスの流れを止めようとします。
この働きによってガス圧が一定に保たれる模様。

この白い部品をペンチで引っこ抜けば、機能しないということですね(笑

で、ノズルも作り直しです。
ノズル ノズル
[φ3.5mm]の部分を[φ1.5mm]に変更です。
これでガスがうまく流れないようであれば、少しずつ広げていこうかと。
とにかく実験しながら最適なノズル構造を探ってみます。


2007年、3月7日

改良したノズル、圧力調整器で遊んでみたw
ふぁいあー むらむら
青白い炎が!!これもすごい音です。
激しく高温なためかフラッシュで撮影したら空気のムラが写りましたw

燃焼実験3


2007年、3月22日

空気が足りてないのかと、パイプをブッた切りました。
パイプ切った 燃料ノズル
また、燃料ノズル作り直し。
直径φ6.0mm,内径φ5.0mmのステンレスパイプを使用。
これにより燃焼室の中心で、噴射できるよう製作しました。

テストしたところ、前回よりかは激しく燃焼しやすくなりました。
前回よりも凄まじい爆音です。連続燃焼はまだまだですが。
あおいー あおい光やー
推力もあるためか台が微妙に動きますw
詳しくは動画をご覧ください

燃焼実験4

んー、連続燃焼させてみたいですねー。やっぱりLPガスだと重いから混ざりが悪いのでしょうか?


2007年、3月23日

ちょっくら改良。で、立てて設置してみた。結構いいかんじ
立った 霜降りボンベ
もうすこしで始動出来そうで出来ない状況です。
結構な量のガスを消費するのか、ボンベにも霜が付きます。
こげた
台が焦げました(笑
一度バンッという音とともに噴射。そのあとボフボフとか言うんです。
動画見てもらえれば分かるんですが、燃焼室内に空気を送ると火が残ったままになります。
このとき、空気を送らないと燃焼室に残った火も消えてしまいます・・・
連続して燃焼しないということはガスの流れが弱く、2度目以降の燃焼が弱くなってしまうからでしょうか?

燃焼実験5


2007年、5月23日

車庫
暑いので車庫で実験(笑。
単管をまた短く切ったりしていたら、パルス燃焼後に送風しなくとも燃焼室に火が残る状態に。

そのまま置いておくと、燃焼室で火がくすぶっているので、消火器内部の塗料が焼けて煙が出てきます(笑。
連続で動作させていたら激しく高温なためか単管が白く変色してきました。
表面のメッキが焼けているのでしょう。

んー、あと一歩という感じですね。
まだ連続燃焼には行かないです。


2007年、6月3日

俺としたことが・・・(´・ω・`)
燃料ノズル折りましたw
折れた 表面
いや、エンジンが熱くなっていることを忘れてスパナで回しちゃいました(笑
金属膨張してるとき無理やり回すと、ネジ山が潰れて回らなくなるんですよね。
気づいたときすでに遅し。取れないかと頑張ってたらボルトが折れましたorz

ジョイントも表面がはがれてきて、単管も白く変色してます。光沢が無い。

ふさいだ
で、どうしようもないので燃料ノズル部を塞ぎました
位置を変えようとも思ってたところなので丁度いいかなー。


2007年、7月8日

燃料パイプを取り付けるためのナットを溶接。
仮止め 溶接
位置決めたら仮止めして、その後全体を溶接していきます

試運転いきます!
試運転
ボボボッ・・・・・ボボッ
あれ?いけるんじゃね?w

で、続けること10分。
試運転成功です!!

動画はコチラ!
YouTube - Valveless Pulsejet Engine


エンジン本体 霜付きボンベ
いやー、それにしても凄い熱です。接していない台が焦げてきましたw
ガスボンベも霜が付いています。

アドバイスいただいたポカー氏、メールにて応援していただいた出口氏。
以上をはじめとした皆様方、応援ありがとうございました。

次は、更なるパワーアップのための改良ですね。


2007年、7月16日

ガスがなくなったので、また新しく入れてきました。
で、燃料ノズルをちょっと改良。最初に作ったノズルの径を4mmに広げました。
単管3本で簡単に土台を組む。

最終的には、このようになりました。
パルスジェット
何、この色(笑。


YouTube - Valveless Pulsejet Engine #2

途中、オートフォーカスずれてるのは仕様です。
もう、なんかヤバイです。

次は液体燃料かなー?アフターバーナーも面白そうだなぁー(笑。


学んだこと

・溶接機の使い方
家庭用溶接機って弱すぎるがため、ホント扱いが難しいです。

・ジェットエンジンの作り方
これは言うまでもなく(笑。


出展

Make: Tokyo Meeting 02