デトネーションキャノン製作記(1号機)
デトネーションキャノンとは、デトネーションという極めて特殊な燃焼を発生させることにより、爆音を発生させる装置です。
音速を超える非常に早い速度で燃焼が起こるため、それに伴い、衝撃波までもが発生します。
構造が簡単で、燃焼ガスを特殊な構造の管に送り込んで着火するだけですので、ガスバーナーを流用して製作できます。
実際に作ってみることにしましょう。
2016年12月11日
まずは材料の買い出しです。
必要なものは以下の通りです。
- 新富士バーナー パワートーチ RZ-840
- 塩ビパイプ VP20 * 50mm
- 塩ビパイプ VU40 * 500mm
- 塩ビパイプ VU50 * 500mm
- 異型ジョイント 50*40
- 異型ジョイント 50*20
- アルミ針金(直径4mm)*5m
- 塩ビ接着剤
- (パイプカッター、バリ取りカッター等)
バーナー部分の製作
新富士バーナー パワートーチ RZ-840です。
これは、バーナー部分が、VP20の塩ビパイプと神シンクロします。ピッタリです。
なぜガスバーナーを流用するのかというと、最適な混合比のガスを生成するのにピッタリだからです。
ガスバーナーなので当たり前ですが、空気とガスの混合比が燃焼に最適な状態で出てくるので、それをそのまま利用してしまいます。
VP20の塩ビパイプは5cmほどにカットし、バリ取り等をします。
パイプカッターで切断した後、バリ取りカッターにて面取りします。
短く切った塩ビパイプを、50*20の異型ジョイントに接着剤で固定します。
強く差し込むと径が変化して、バーナーが差し込めなくなるので、リューターなどで削ると良いでしょう。
バーナーがヌルっと入る感じが扱いやすくて良いです。
このような感じに仕上げます。
バーナーは固定せず、抜き差しできるようにしておきます。
乱流促進体の製作
乱流促進体とはその名の通り、乱流を起こすために必要なものです。
螺旋状のコイルや、オリフィスとしてワッシャーなどを使用します。
これがあることによって、燃焼中の気流が乱れ、音速に達します。
今回は簡単に製作できる、螺旋状のコイルを準備します。
直径4mmのアルミ針金を、適当なものに巻きます。
今回はスチール缶を使いました。
VU50の塩ビパイプに入れるので、同じような大きさになるのが好ましいです。
ブロンズ色のアルミ針金しか売っていなかったので、色付きの針金を使用しています。
このように、少し伸ばし、VU50のパイプに詰めていきます。
詰め終わるとこのような感じになります。
バーナー部分との接続
乱流促進体を設置したパイプが完成しましたので、バーナー部分と接続をします。
衝撃が加わるところなので、接着剤で固定します。
また、50*40の異型ジョイントと、VU40を接着したバレルを用意しておきます。
完成
これで完成です。
バレルはあえて接着せず、はめ込み式にしています。
組み立てると結構長いです。
実際に動作させている動画です。
耳が痛くなるような爆音、衝撃波が発生します。
製作する場合は、近所迷惑にならないよう気をつけましょう。
※塩ビ管が破裂する場合がありますので、保護具を着用の上、物を飛ばすといったことはしないようにしましょう。