軽自動車エンジン取り外し(三菱・トッポBJ)
ひょんなことから軽自動車が手に入りました。
サビだらけでエアコンも効かず、ガラスにヒビが入っているボロボロの軽自動車ですがエンジンはかかります。
しかし庭に放置している間に車検が切れてしまいました。
こうなると公道も走れないので廃車にするしかないのですが、そのまま廃車にしても面白くないのでパワーパックを取り出してみます。
つまり、軽自動車からエンジンを取り外し、エンジン単体で動作させるということです。
2018/09/24
これが問題の車です。
三菱自動車のトッポBJです。15万km以上走ってます。
モデルはGF-H41Aの5MTトランスミッション、エンジンの型番は4A30です。
エンジンに関して、Wikipediaにページがありました。
以下引用:
4A30(DOHCターボ)
製造期間:1993年 - 2002年
構成 直列4気筒 DOHC 20バルブ ECI インタークーラー付ツインスクロールターボ
排気量 659cc
ボア(mm)×ストローク(mm) 60.0×58.3
圧縮比 8.5:1
出力・トルク(参考値)
64PS/7,500rpm 10.2kg·m/3,500rpm(ECIマルチ、2代目パジェロミニ用)
主な採用車種
ミニカ(7代目)
ミニカトッポ(2代目)
ブラボー(後期型)
パジェロミニ(初代および2002年8月以前の2代目)
タウンボックス(初代、2002年8月以前)
トッポBJ(2002年8月以前)
64馬力のエンジンのようです。力強い!
では、分解していきましょう。
最初にエンジンを取り外ししやすいように、ボンネットから外していきます。
次にフロントグリルを外します。
バンパーやヘッドライト等を外していくと徐々にエンジンが見えてきます。
エアクリーナーボックスを外してしまいます。
手前にあるのがエアコンのコンプレッサーとコンデンサー(凝縮器)です。
エアコンが効かないのでガスは抜けているものとして配管を外してしまいます。
また、すぐ後ろにあるラジエーターも外します。
ラジエーターにはクーラント(冷却水)が入っているので注意します。
電装系をどんどん外していきます。
大抵の配線はコネクタになっているので、そのまま外すだけです。
どの配線かわかるようにマスキングテープ等で印をつけると良いでしょう。
インタークーラーも外して、配管にテープで蓋をしていきます。
取り外し作業中、エンジンにゴミが入らないようにするためです。
エンジンの下にあるマフラーの配管を外すことが困難です。
そのため、他の車で引っ張って横倒しにします。
マフラーと燃料タンクを取り外しました。
ここまで来ればエンジンを取り外す準備は完了です。
天井クレーンを取り付けてある倉庫に、車体の頭を突っ込みます。
もちろんエンジンは動きませんので、ニュートラルにして2~3人で押して移動させます。
また、エンジンオイルを交換する予定なので、すべて抜いてしまいます。
天井クレーンでエンジンを引き上げつつ、固定されているところを外していきます。
すると徐々に前にエンジンが出てきます。
無事にエンジンが外れました!!!
2018/09/28
車体の方に残してあった配線などを全部はずしていきます。
エンジンを動かすのに必要なものを回収しないといけません。
ECU(エレクトロニックコントロールユニット)を回収します。
俗に言われる「エンジンコントロールユニット」で、エンジンの燃料噴射や点火のタイミングなどを制御しています。
ECUが無いとエンジンを動作させるのは難しいです。
エンジンを置くためにフレームを作ります。
車体からエンジンマウントを取り外し、溶接で取り付けていきます。
サビ止め塗装をして完成です。
エンジンをフレームに取り付けて固定します。
燃料タンク、マフラー、電気系統の配線を取り付けして仮組みしてみます。
インタークーラーや配線系統も元に戻します。
もちろんクーラントも補充します。(とりあえずテストなので水で代用)
ハーネスに巻かれているビニールテープを全部剥がしていきます。
とてつもない量の電線です。
正直、配線が意味不明です。
多すぎて意味がわからないので、関係なさそうな配線を切っていきます。
配線がいまいち分かりませんが、試行錯誤して仮組みしてみます!
エンジン無事動作しました!!!
2018/10/06
残った車体を廃車にします。
積載車をレンタルして車体を積み込み、買取業者に持っていきます。
現状、こんな感じになりました!
電気配線図集を入手したので、ECU周りの配線がわかりました。
配線を整理していきます。
要らなくなった配線類です。
メーターだけ繋がっていますが、後で取り外す予定です。
キースイッチはとりあえずそのまま使っています。